鶏モモのコンフィ

今日の夕食。

今日からしばらく父親が帰省してしまい,自分も数日おきに予定があるので,何かどかーんと作り置きできるものを作ることにした。せっかくの日曜だから,時間もあるしね。最初は五香粉を使って豚の角煮を作ろうと思ったのだけれど,鶏モモが安かったので,それを油で煮込むことにした。とりあえず精肉コーナーで四枚(1.3kgくらい)お願いしたら,隣で待っていたおばちゃんに大層驚かれてしまった。こちらは実家が実家なので,お肉をキロ単位で買うのに慣れちゃっているのだよね。
まず塩を効かせてからタイムとローズマリーローリエを添えて,冷蔵庫で30分くらい寝かせる。鍋に放り込んだら油をたっぷり流し込んで,弱火にかけるだけ。できれば全部オリーブ油で作りたかったのだけれど,さすがに気が引けたので,サラダ油とオリーブ油を2:1くらいで混ぜて使った。
油で煮込むときに一番大切なのは温度調節で,100℃を超えてしまうとすぐに肉が硬くなる。だから60-80℃くらいを維持し続けなければならないのだけれど,これがなかなか面倒臭い。特に自分は温度計を持っていないので,泡の立ち上がり方と,実際の熱さから判断するしかない。日本酒に火入れ(要は低温殺菌)するときの適温は「表面に「の」の字がやっと書ける程度」と言われるけれど,コンフィの場合は「表面に「ノ」の字がやっと書ける程度」とでも言えるだろうか。つまり,指がとても熱い温度…。
一時間半くらい煮込んだら一度粗熱を取って,フライパンで皮目からソテーする。油をたっぷり吸い込んでいるので,もちろん油をひく必要はない。添えてあるのは,途中から鶏モモと一緒に煮込んだ新ジャガとカボチャ。これらも最後は一緒にソテーした。
時間をかけた甲斐があって,三男に「人生で一番柔らかい肉」と言わせた。たくさん作ったから,残りはピラフの具にしたり,ドリアに添えたりするつもり。うーむ,年末はこれでしばらく美味しいものが食べられるな。幸せだ,幸せ。