豚角煮丼

今日の夕食。

四時間かかった…。
まずは池袋西口の中華食材屋さんで五香粉を買ってきた。同じ値段のものが二種類あって,一つは「胡椒,山椒,陳皮,桂皮,八角」,もう一つは「陳皮,桂皮,八角,生姜,小茴香」だったのだけれど,とりあえず前者を選んでみた。根拠は特にない。五香粉の「五」はたくさんという意味で,五種類ってわけじゃないよー的な説明をどこかで読んだのだけれど,どちらも律儀に五種類でした。
というわけで,豚バラブロックをネギとショウガと一緒に一時間下茹でして,醤油と紹興酒をからめて皮目だけ焼き色をつけてから,醤油,紹興酒,砂糖,五香粉と八角で味付けした茹で汁に戻して二時間煮込んだ。そのあいだに小松菜を茹でて,目玉焼きと一緒に添えた。仕上げに片栗粉でとろみをつけた茹で汁をたっぷりかけて,出来上がり。もちろん煮卵の方がそれっぽいのだけれど,さすがに一時間やそこらで完成しないからなあ…。

てりてり,とろとろであるよ…ああ,たまらん。思わず手を合わせたくなるね。箸で簡単に割けるくらい柔らかくてさ。それをこう,半熟卵とぐっちゃぐちゃにかき混ぜてだね,一気にかき込むと,宇宙があるんだよな。もちろん一緒に飲んだのは台湾ビールである。こっちで買うと330mLビンが三百円以上するのだなあ。
この味付けが三男のお気に召したらしく,自分が角煮でビールを飲んでいるあいだに全部平らげていた。八角の香りって苦手な人もいるらしいから,少し心配だったのだよね。今もずっとキッチン周辺が台北の街中の香りになっているよ。豚バラを1kg使ったから,まだ数回分はあるはず。明日はこの角煮を使って酢豚を作るのだ。

追記(2010-01-10 19:45)


一週間寝かせた角煮と煮卵はこんなになりましたとさ…ほろっと箸が入った。