カプースチン:ピアノ・ソナタ第1番 op.39「ソナタ・ファンタジー」より第4楽章

先日の発表会のDVDが実家から送られてきたので,久しぶりにアップしてみた。

オペラシティで暴走したことを反省しすぎたのか,逆におそるおそる入りすぎて序奏がフラフラになっちゃった。俺が聴衆(か,リンクを踏んだ人)なら,ここで聴くの止めちゃうな…。それから,提示部の第2主題から第3主題に移行する,前半で一番盛り上がるところで一瞬アタマが真っ白になってた。ここ,よく止まらなかったと思う…動揺して第3主題の左手が結構めちゃくちゃになってるけれど,まあ止まらなかっただけマシだ。
あと,致命的なのは,自分の親指の弱さ。カプースチンって親指のアタックが最重要だと思っていて,他の曲で本人監修の運指を見ていても,明らかに親指にストレスを持ってくるようになっている。ところが自分はそこがへなちょこだから,たとえば第3主題の8/16拍目とか,全然聞こえなくてカプースチンの旨味がない。相当意識して練習したのにこんだけしか出ないんだから,よほどダメなんだろう。これでもまだ,たくさん練習してた高校時代や数年前はもう少し鳴った気がするんだけどな…今ではこんなに付け根もほっそりしちゃってさ。
けなしてばっかりじゃ仕方ないから少し自分をフォローしておくと,提示部にしろ再現部にしろ,第2主題はそんなに悪くないんじゃないかと思う。再現部の方で過剰にrubatoかけたのは,提示部で突っ込んじゃって失敗したから。そのおかげで,何とか最後まで息切れせずに辿り着けた。まあ,コメントには"Can't stand to listen"って書いたけれど,修論書きながらバイトしながらこんだけ持って行けたんで,それなりに満足である。ミスの多寡は別として,自分の演奏って感じがちゃんとするのよね。うむ,うむ。