最近買ったCD

届いた順に。まだまだ寒いけれど,iPodの中身は春夏仕様にしていくのだ…と思っていくつか入手したら,完全にいわゆるサーフミュージック的な組み合わせになってしまった。さっそく全部iPodに放り込んで,ランニングのときにヘビーローテしている。

We Sing We Dance We Steal Things

We Sing We Dance We Steal Things


Jason Mrazの最新作…といっても,2008年の春なのだけれど。こう言っちゃなんだがジャケットがバカみたい(失礼!)なので,ちょこっと出したEPか何かだろうと思っていたのに,れっきとした3枚目のフルアルバムでした…ごめんなさい,見つけたときすぐにちゃんと調べれば良かった。あの頃は色々と余裕が無かったからなあ。
肝心の中身は,ホーンセクションがかっこよいM1"Make It Mine",レゲエ調のパーカッションとバックヴォーカルでToca Riveraが大活躍しているM2"I'm Yours",これまたかっこよいM4"Butterfly",ピースフルで良い感じに肩の力が抜けるM5"Live High",相変わらずの超早口ヴォーカルが冴え渡るM10"The Dynamo of Volition",ストリングスとファルセットがたまらなく美しいM12"A Beautiful Mess"などなど。どうしてたった1枚のアルバムにこんなたくさんの芸風を詰め込めるんだろうね…才能だなあ。
Hello

Hello

女性版Jack Johnsonと呼ばれたりもする,Tristan Prettyman。たしかにサーファーあがりのアーティストだけどさ,そしたらこの先サーフィン経験者はみんな何とか版Jack Johnsonになるぜ…。楽器はギターが中心で,そこまでたくさん使っていないのだけれど,いかにもサーフスタイルなM1"Hello",ブルース色が強いM2"Echo",正統派ポップに近いM4"Madly"など,なかなか色々と楽しめる。
この人,たしかJason Mrazの元カノなのだよね。前作"Twentythree"のM4"Shy That Way"では素晴らしいコラボを披露しているのだ。サビのC7→B7→Emがグッとくる,これまた良曲ですよ。
Sunseed

Sunseed

そしてHayley Sales。ハッピーでメロウな感じがいかにもサーフであります。M1"Jailcell Mind"とM2"What You Want"だけでお腹いっぱいになった。Tristan PrettymanといいHayley Salesといい,こういうほんの少しハスキーでそこまで主張しない声が大好きなのだ。
さっきからサーフサーフって「いわゆる」を冠して何度も書いているけれど,昨今のハッピーでピースフルでオーガニックでアコースティックなサーフミュージックの流れって,やっぱりJack Johnsonがその立役者としてどかんと存在しているわけで,彼は凄いのだなあと改めて実感するね。
そこで思うのは,ここで言う「サーフ」ってのは,スポーツとしてのサーフィンというより,スローライフへの憧憬というか,ライフスタイルとしてのサーフィンだってこと。だから自分みたいに波乗りしたことがない人間でも,たとえばランニングのBGMとして,心地良く聴くことができるわけで。
そう考えると,Jack Johnsonの系譜にあっても,たとえばスケーター的な要素というか,エモっぽい音作りが自分にとって苦手分野になってしまうのも分かる気がする。つまり,まったりゆったりできないんだよな。まったりゆったりできる音楽が,今の自分には必要なのだ。