今日買ってきた本

ふらりと生協書籍部に行ったら,文庫・新書を3冊以上購入すると15%オフになるらしかったので,とりあえず6冊買ってきた。そのうち買い物カゴに本を放り込むのが止まらなくなってきて,おまけで英語の本も2冊買っておいた。自己投資ですよ,自己投資。ああ,「自己投資」って浪費するときに便利な言い訳だなあ。

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

吉田修一の最高傑作という呼び声も高い『悪人』を,遂に読むのだ。彼は『パーク・ライフ』や『パレード』も良いけれど,その真骨頂は『water』や『長崎乱楽坂』のような,汗と精液の臭いがする作品にある,と勝手に思っている。あと『最後の息子』や『破片』も良い。さて,これはどうかな…ほとんど事前情報を仕入れていないもので。
沖で待つ (文春文庫)

沖で待つ (文春文庫)

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)

芥川賞受賞作である『沖で待つ』は以前文藝春秋で読んだのだけれど,再読のために購入。『エスケイプ/アブセント』はてっきり来月発売なのかと思っていたら,もう新刊コーナーに並んでいた。自分でも不思議なのは,絲山作品の重要なモチーフである「車で走る」という行為にまったく共感できないのに,それでもするすると嵌り込めてしまうところだ。ただ,さすがに『スモールトーク』はあかんかった。事業仕分けの中で「納税者に対するリターン」みたいな議論があったと思うのだけれど,たしかに自分たちは税金を使わせていただきながら研究しているわけで,一方でリターンって何やねんというよく分からない思いもあり,そんなこんなで最近は「そもそも税金って何だろう」とぼんやり考えていた。自分が読み齧った範囲でロールズやローティを思い出してみても税制による正義の実現ってそこまで突っ込んだ話は無かったような気がして,背伸びしてネーゲル『税と正義』にでも挑戦してみるか…と思っていたところに,小島寛之氏の最新刊を見つけたのだった。
もちろんアプローチの手法は政治哲学ではなくて数理経済学なのだけれど,帯裏の章立てを眺めただけで,自分が何となく考えていることの添え木になってくれそうな雰囲気がぷんぷん漂っている。神経科学者と経済学者のメタな…というか方法論的な問題意識って結構近いところがあると思うのよね。それが妙な形でクロスオーバーすると,いわゆる「神経経済学」みたいなところに落ち込んでしまうのだろうけれど。そんなわけで,多分この本を最初に読了すると思う。
できそこないの男たち (光文社新書)

できそこないの男たち (光文社新書)

これは課題図書…というか,読んでおいた方が良いと思ったのだ。たしか『生物と無生物のあいだ』を買ったときも同じようなことを書いた気がするな。自分の専門分野から遠くないところで,悪くなさそうな理系新書は一通り目を通しておくべき,的な義務感があるので。
TOEIC TEST英単語スピードマスター

TOEIC TEST英単語スピードマスター

TOEIC TEST英熟語スピードマスター

TOEIC TEST英熟語スピードマスター

この2冊は,TOEICのためというよりは,しっかりシャドーイングして簡単な単語をアウトプットする感覚を掴むために買ってみた。これらを選んだ理由は,例文音読の有無と,適度なスピーキングスピードかな。どうしても簡単な単語になってくると,ゆっくりはっきり発音された録音ばっかりになっちゃうから…。それに,単語と一口に言ったって会話でよく使う単語と文章でよく使う単語があるわけで,後者みたいな(特に出現頻度が低くて難解な)単語を例文に埋め込んでシャドーイングしても,そこまで大きな利点は無いのかな…と思ってみたり。
最近は実際に英語を勉強する時間の何倍も,どのように英語を勉強するかということばかり考えている。まあ,これが何かを勉強するときの自分のやり方だから,これで良いのだ。もう何冊か目星を付けている参考書があるから,それはまた後日買うことにしよう。