矯正治療17回目

今回は左上の親知らずを抜歯した。
処置室に入ってまずバイタルを取ると,心拍が90弱,血圧も140-90というバカみたいに高い値を叩きだしてしまった。これには先生も看護師さんも,さすがに苦笑していた。

( ^ω^) 緊張してますかー(プゲラ)
('A`) すいません…
从リ ゚д゚ノリ 男の子なんだから,しっかりしなさいよー(ハァ)
('A`) すいません…

いや,抜歯そのものはいいんだよ。その前と後が嫌なんだよ。ほら,志賀直哉も『城之崎にて』の中で,死ぬのは構わないけれど死ぬ前の喧噪が嫌だ,みたいなことを書いていたでせう。麻酔と,麻酔が切れてからがつらいのだ。
今回も笑気をお願いした。前回より確実に吸入するため,鼻マスクのようなものを装着する。最初はよく分からなかったのだけれど,結果的にバッチリ笑気が効いたようで,ボーッとしている間に抜けてしまった。最初にある程度掘り出すまで,顎を大きく開けっ放しにするのが少々つらかったくらいかな。後半は完全に脱力して,器具が上下左右するのに合わせて口をぱくぱくさせているだけだった。
完全に抜けてから,先生と看護師さんが話しているのが遠くに聞こえた。「うわー,これ大きいわー,見て見て,id:taoizmくんの,すごい立派」「ほんとですねー,超きれい」「id:taoizmくーん,これすごいよー!」一体何が出てきたんや…後で見せてもらったら,たしかにすごかった。歯根が四本もあって,完全に歯として完成されていた。つまり,自分は進化しきれていないということか。
口の中は夜まで血まみれだったけれど,痛みはほとんど無かった。帰宅直前にロキソニンが切れた瞬間は,鈍器で殴られたような衝撃を感じたけれど。それでも第一小臼歯のときと比べると,かなり楽ちんだった。先行きが明るいのは良いことだな。