ホワイトハウス・学会3日目

学会4日目の朝。
昨日の昼過ぎまでは回線が重すぎて使い物にならなかったのだけれど,夕方あたりからサクサクとブラウジングできるようになって,今に至る。最初は単純に利用者数に依存しているのかと思ったけれど,今の状況を鑑みる限り,そうでもないらしい。それとも回線自体が増強されたのだろうか?
昨日は午後から特に見るべきものがなかったので,会場を早々に引き上げて急ぎ足で観光してきた。中華街で腹ごしらえしてから,まずはInternational Spy Museumへ。最初はスパイの歴史をおもしろおかしく辿るだけかと思っていたけれど(だって日本代表のスパイがNinjaだよ!),後半は現代社会でintelligenceがいかに重要か,という結構重いメッセージ性が強くなってきた。
その展示の入口になっているのが第二次大戦の開戦,つまりPearl Harborだった。アメリカが共有する悲劇といえば今でこそ911だけれど,その前はVietnumで,さらにその前はPearl Harborだったわけで,Vietnumをもっと大きくCold Warという文脈に組み込んで考えると,ある意味でアメリカの団結力と競争力を生み出しているともいえる一連の悲劇とそこからの回復は,全て世界最高レベルの情報戦に支えられていることになる。そう考えると,彼らがintelligenceを殊更に重視するのも不思議ではないだろう。ハード面とソフト面の両面で国家安全保障が達成されることの意義を共有していることが,この国の爆発力にも繋がっているのかもしれない。
国際スパイ博物館のあとは,The White Houseへ。フェンスから建物までが遠すぎて,何だか作り物を眺めているみたいだった。そこから振り返れば,人気のない広場の向こう側にワシントン記念塔が立っている。喧噪からは遠く離れていて,かといって荘厳な雰囲気が漂っているわけでもなく,どちらかといえば寂しさというか……観光客の盛り上がりが唯一の救い,みたいな。まぁ結局のところ人が住む家なんだし,そんなもんだろう。
ホテルで一休みしてから,M1の女性陣がいい加減過食続きで食欲がないというので,ちょうど行く予定があったWhole Foods Marketまで連れて行った。Organicな食品・製品がたくさん並んでいて,健康志向の強い人が使うマーケット,といった感じ。最初はサーモンでも軽くつまもうかと思っていたけれど,デリがかなり充実していたので,白ワインと一緒にチキンやパスタやflounder(カレイ,初日の夜も食べた)をパックに詰め込んだ。日本から注文があったオートミールも確保し,しめて32USDのお買い物。魚がすごく柔らかくて,しかもワインがすごくフルーティーで飲みやすくて,とても良い夕食だった。
今日は午前も午後も聴くべきセッションが多いので大変だな。