全米最大級のモール・学会2日目

時間が迫っているので手短に。
昨夜は学会を終えた後に,メトロとバスを乗り継いでTysons corner centerという全米でも最大級らしいショッピングモールまで出かけた。感想を簡潔にまとめると,アメリカのエネルギーここにあり,といった感じだ。
まずはAT&Tを探して,持参していたプリペイドの携帯電話をreactivateしてもらった。最初はrefillだけすれば使えるのかと思っていたのだけれど,以前NYで使ってから半年以上たっていて,番号も契約もexpiredになっていたのだった。店員が何を言っているかさっぱり分からなかったけれど,適当にやりとりしていたら新しい番号と15USDのチャージが手に入った。
プリペイドの需要というのはすごく分かりやすくて,それは説明書に英語とスペイン語が併記されているのが端的に示しているように,社会保障番号クレジットヒストリーに欠ける人々,つまり移民でも簡単に使えるようになっているわけだ。だから自分みたいな客の対処も慣れたものなのだろう。
あちこちを見て回ってから,フードコートで食事をとることにした。もうね,ここがね,すごいのですよ。自分はケバブのコーナーで注文したのだけれど,雰囲気が完全に前線の炊き出しなのだ。"Beef and chicken combo..."と言い終わるやいなや,"Number 5!!!"と注文が飛ぶ。ふざけたサイズのプラスチックトレーにサラダがどかっと盛られ,二種類のお米がばさっと盛られ,一口じゃ食べきれないくらいの肉が8切れずつ(!)載せられ,最後にふざけたサイズのナンが添えられて完成。
味は,まぁ,そういう味だった。ただ自分はそういう味が大好きなので,その点は特に問題じゃない。問題なのは量だ。この自分が「問題なのは量」とか言っちゃうんだから,ホントに問題だと思う。アメリカ人は絶対におかしい。あれを全部食べるなら腹がおかしいし,少し食べて大量に残すなら頭がおかしい。自分が食べているそばから,人間が4,5人は隠れられそうなカートに山盛りのゴミが運ばれていく。食事をとる場所があんな暴力的な空気に覆われているなんて,日本では考えられない。
そしてテンション高すぎ。ホントに高すぎ。フードコートの一角に子どもを遊ばせておけるスペースがあったのだけれど,つねに紛争状態だったし。あれだけ絶え間なく絶叫してたら,あんなもの食べても消化できるわな。その一連の光景を眺めていて,ADHDというのはある意味でアメリカの社会病理の顕れなんだろうと心の底から思った。子どもは少なからず感受性が高いから,彼らがこのような社会で育つと,その騒々しい過剰流動性のアトラクターになってしまうのだろう。もう少しexplicitに表現すれば,彼らはみんな躁病みたいなものだ。
さて,学会2日目。今日は見るべき・聴くべきセッションがたくさんあったので,朝からさっきまであちこちを移動し続けていた。先輩のおつかいを頼まれてprenatal stressのポスターを見に行ったのだけれど,やはり女性が興味を引かれるテーマなのだろうか,10人近い聴衆は全て女性だった。もちろん(?)発表者も女性だったのだけれど,どうも次から次にやってくる知人とほとんど世間話のような話題で盛り上がっているらしく,なかなか質問するタイミングを作れなかった。30分近く粘って,ここぞというタイミングで10個以上質問をぶつけてきた。それなりに収穫があったので,とりあえず先輩の要求は満たせたんじゃないかと思う。
さて,そろそろ会場を出ます。また明日。